<Christian Marclay>

クリスチャン・マークレイ/CHRISTIAN MARCLAY "Ghost (I don't live today)"

元祖ターンテーブル奏者がジミヘンの降霊を試みた85年の名演を片面LPで初音盤化!

 元祖「ターンテーブル奏者」の85年ニューヨークのクラブ「キッチン」での名演を片面LPで初音盤化(約15分収録)。ステージの背後に映し出したジミ・ヘンドリックスの生前の映像の前で、マークレイはストラップをつけたレコード・プレイヤーをエレクトリック・ギターのように肩から下げ、ジミヘンばりのアクションでジミヘンのレコードをプレイする。ジミヘンが自在に引き延ばし、歪ませ、暴れさせた、あのギターの音が、マークレイにより、さらに切り刻まれ、ねじ曲げられ、掻きむしられ、フィードバックされる。ターンテーブルによる降霊術。

クリスチャン・マークレイ/CHRISTIAN MARCLAY Eight & Zero 3,255
Ghost (I don't live today) (1-sided LP) '85 e&z 1


<関連タイトル>

クリスチャン・マークレイCHRISTIAN MARCLAY Locus Solus 国内盤 2,730
モア・アンコールズ '89 LSI 2029
80年代初頭からターンテーブルとアナログ・レコードを音楽を作る道具として用い、ターンテーブル奏者の先駆けとなったマークレイ。カヴァーのないレコードや土足で踏みにじられたレコードなどコンセプチュアルな作品が多い中で、80年代にリリースされた唯一の純粋な音楽作品。バーキン&ゲーンズブール、ジミ・ヘンドリックス、マーティン・デニー、マリア・カラスらのレコードをターンテーブルを使って好き放題に解体/加工/再構築した前人未到の傑作コラージュ作品集。音響派DJの間でも垂涎の的の廃盤コレクターズ・アイテムの10インチのCD化。(解説:大友良英)

クリスチャン・マークレイ&ギュンター・ミュラー/CHRISTIAN MARCLAY & GUNTER MULLER Locus Solus 国内盤 2,730
ライヴインプロヴィゼイションズ '94 LSI 2028
80年代初頭からターンテーブルとアナログ・レコードを音楽を作る道具として使いだしたターンテーブル奏者の先駆けマークレイ。ミュージック・コンクレートやジョン・ケージに連なる流れに位置する彼は近年、再び注目を浴びている。90年以降は音に関する素材を用いるコンセプチュアルな現代美術のアーティストとして活躍がめざましい。卓越したテクニックとキレのよいコラージュ・センスは他の追随を寄せつけない。即興で相対するドラムス/エレクトロニクス奏者ギュンター・ミュラーのサポートも素晴らしい。マークレイ自身によるアートワークも秀逸。94年。(解説:野々村文宏)