<ZNR関連>
輸入盤

バリカード/BARRICADE "1969-1974: Le rire des camisoles"

あのZNRの母体となった伝説のアンダーグラウンド集団の音源の初音盤化!

 唯一無比の耽美派チェンバー・ロックで今なお根強い人気を誇るカルト・ユニットZNR(ゼッデンネール)のエクトール・ザズーとジョゼフ・ラカイユが在籍したことで知られる、伝説のフレンチ・アンダーグラウンド・バンドの、初めて公表された音源集。
 バリカードは69年にマルセイユでフランソワ・ビヤールとジェラール・ラペールによって結成されたラディカルなミュージシャン/非ミュージシャンの集合体だった。メンバーは流動的で、解散までに延べ30人以上が参加しており(その中にはアクサク・マブールのマーク・ホランダーもいた)、このCDにも22人が入れ替わり立ち替わりクレジットされている。グループは73年、フランソワ・ビヤールをリーダーにした、政治的にラディカルで、よりアナーキーな集団即興を志向するバリカードCVC(=Creve-Vite-Charogne:バリカード I )と、ベル・オレイユ・ロケ(後の‘エクトール・ザズー’)をリーダーに、より音楽的な実験を志向するバリカード II に分裂する(この辺の事情はアモン・デュール I & II を思い起こさせる)。活動期間中からレコード・リリースを拒み続け(バリカード II にはヴァージンからレコード制作とイギリス・ツアーのオファーがあった)、残っていた録音物も解散時に処分したとされることから、今まで音源が出回ったことはない。2000年に初めてメンバーにCDリリースの許可を得て、当時のスタジオ・セッションとライヴ音源を探し回り、解散から30年を経てようやくリリースにこぎつけた。結果的にほとんどが後期のバリカード II の音源となっている。
 ルーズなフリー・インプロヴィゼイションから、曲づくりの途上とおぼしきラフなセッション、比較的音質のよいタイトなスタジオ録音、ラスト・コンサートのライヴ音源まで全24トラック70分の生々しいドキュメント。芝居がかったヴォーカリゼイションとキャプテン・ビーフハートを思わせる凝ったリズムのフリーキーなアンサンブル、アモン・デュールばりのアグレッシヴなヘヴィ・ロック、カオティックなインプロヴィゼイションなど、曲調は多種多様。旺盛な実験精神と時おり現れる諧謔精神に、後のZNR(デビュー作のタイトルは『バリカード3』!)の微かな萌芽を見ることができる(ほんの一部だがZNRの曲のフレーズも)。アナーキックなヒッピー集団の破天荒なエピソードの数々と、当時の雑誌記事、バンド写真を収めた30ページに及ぶブックレット(仏語)も貴重。ZNRファン必携。

バリカード/BARRICADE Disques Futura et Marge 2,730
1969-1974: Le rire des camisoles '69-'74 FUTURA RED 07


ZNR(ゼッデンネール)/ZNR Locus Solus 国内盤 2,730
バリカード3 '76 LSI 2005
バリカード II のメンバーだったエクトール・ザズーとジョゼフ・ラカイユが1975年に結成したロック・ユニット、ZNR(Z&R=Z'n'R)の1stアルバム。アナログ・シンセのチープな電子音とフランス近代音楽風のピアノ、生楽器のアンサンブルで機械の夢を紡ぎ出す、エキセントリックなサロン・ミュージック。エリック・サティとレーモン・ルーセルとキャプテン・ビーフハートの奇妙な出会い。発表から数十年を経た今なお鉱物質の輝きを放つ、音のオブジェのメカニークな美しさには比類がない。耽美派チェンバー・ロックの奇跡的名作。(解説:福島恵一) Solo un dia Solo un dia Solo un dia Solo un dia Solo un dia Solo un dia
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<関連タイトル>

元ZNRの片割れ、またヌーヴェル・ダンスの人気振付師フィリップ・ドゥクフレの音楽担当であり、アルチュール・アッシュやケイト・セイント・ジョンのプロデュースでも知られる才人が2000年にリリースしたミニ・アルバム三部作。

ジョゼフ・ラカイユ/JOSEPH RACAILLE TOT OU TARD 1,470
Racaille a Hawaii '00 85738 26592
シリル・ルフェーブル、フランソワ・オヴィードらと組んだウクレレ六重奏団「ル・ウクレレ・クラブ・ド・パリ」によるオリジナル・ハワイアン集。南の島の楽園音楽。>>試聴する

ジョゼフ・ラカイユ/JOSEPH RACAILLE TOT OU TARD 1,470
Carai! '00 85738 26602
ビッグ・バンドを率いてノリノリのカリブ音楽大会が繰り広げられる。曲はすべてラカイユ作のオリジナル。粋でイカした大人の世界。>>試聴する

ジョゼフ・ラカイユ/JOSEPH RACAILLE TOT OU TARD 1,470
Signe: Racaille '00 85738 26612
珠玉のポップス・カヴァー集。アメリカ、フランス、イタリアなど各国の59〜98年のヒット・ソング(歌謡曲から、チャック・ベリー、ディラン風フォークまで)8曲を「迷シェフ」ラカイユが料理した脱力ポップ・アルバム。>>試聴する

*上記の3枚を一緒にお買い上げいただいた場合のセット価格

ジョゼフ・ラカイユ/JOSEPH RACAILLE TOT OU TARD 特別価格
3,990
Racaille a Hawaii+
Carai!+
Signe: Racaille
'00 85738 26592+
85738 26602+
85738 26612


ジョゼフ・ラカイユ/JOSEPH RACAILLE TOT OU TARD 3,150
Joseph Racaille '97 0630 184412
ZNRのピアニストとしての活動後、アルチュール・アッシュやケイト・セイントジョンのプロデュース、フィリップ・ドゥクフレのダンス音楽などを担当し、影に回って大物ぶりを発揮していたラカイユがリリースした初のソロ・アルバム。弦楽オーケストラ、弦楽五重奏団、ウクレレ・クインテット、管楽五重奏団を含むビッグ・バンドが演奏するマンボにチャチャチャ、スウィング・ジャズ。数え唄の再演もあり。もちろんラカイユ自身も歌にピアノに大活躍。優雅で洒脱、レトロスペクティヴなダンスホールのめくるめく世界へといざなってくれる。ラカイユの下手なヴォーカルも粋で、センスの良さに満ちた最高の一枚。