<ReR Recommended>
07年12月新譜
バイオータ/BIOTA ReR Recommended 2,730
Half a True Day '02-'07 ReR BCD6
80年代初頭から活動するアメリカはコロラドの音響制作グループ。ギターやピアノ、アコーディオン、ドラムスといった生楽器とヴォイス、各種キーボード、音具の演奏を素材に、逆回転とリヴァーブを多用した音響操作と、気の遠くなるような緻密な編集により、サウンドを絵画のように塗り重ね、フォーキーでサイケデリックな感触のバイオータ独特の多層的で奥行きのある音響を作り上げている。手の込んだ音響制作のプロセスを経るために必然的に寡作となり、本作の制作には6年を費やしている。アートワークはいつもの通りバイオータとメンバーが重なるヴィジュアル・アーティスト集団ニーモニスツが手がけている。>>試聴する

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ザ・ネックス/THE NECKS ReR Recommended 2,730
Townsville '07 ReR NECKS8
クリス・エイブラムズ(ピアノ)、トニー・バック(ドラムス)、ロイド・スワントン(ベース)。オーストラリアのヴェテラン即興演奏トリオの2007年タウンズヴィルでのライヴ全1曲。ピアノの緩やかなアルペジオとトレモロに、ベースのボウイングが寄り添い、シンバルの連打が戯れる。砂浜に打ち寄せるたびに少しずつ形を変える波のように、三人が織りなすスポンテイニアスな演奏は微妙に変化しながら繰り返される。ナチュラル&スピリチュアル。>>試聴する

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スティーヴ・マクリーン/STEVE MACLEAN ReR Recommended 2,730
Bridges (2CD's) '87-'06 ReR SM2
アメリカ東海岸のアヴァン・プログレ・シーンで活動するギタリスト/エレクトロニクス奏者で(初期ドクター・ナーヴのメンバーだった)、現代音楽アンサンブルも率いる理論派作曲家。87年から06年の実に20年に及ぶ作品を集成した2枚組(ただし価格は1枚分)。CD1は様々なメソッドやテクニックを用い、変拍子や複雑な曲展開を多用しつつアンサンブルを構築したリズミカルで実験的/意欲的な作品が中心。対してCD2は即興を発展させたオリエンタルなフレーズが印象的なメロウでエモーショナルな作品が中心。バンド・サウンド、室内アンサンブル、エレクトロニクス作品と形式は様々ながら、いずれも構築性への指向が感じられる。>>試聴する1 >>試聴する2


<関連タイトル>

スティーヴ・マクリーン/STEVE MACLEAN ReR Recommended 2,730
The Opposite of War '06 ReR SM1
Now
Scanning
ピアノ、ギター、ベース、ドラムスからなるジャズ・ロック・アンサンブル。ポリリズムと変拍子を駆使した緻密な楽曲が展開される。ごつごつした力技ではなく、あくまでメロウな響きとミニマルなフレーズの繰り返しから生まれる流麗で繊細な緊張感が独特の魅力となっている。